2006年夏 タイ
【2日目】
タイ2日目の朝。
窓を開けると、そこにはチャオプラヤ川が。昨晩はあまり見えなかったが、川や対岸のホテルが
いろいろと見える。正面には各国のVIPも宿泊するオリエンタルや、アジアでの高級ホテルとして
有名なシャングリ・ラなどのホテルが見える。
用意をし、朝食の場所へ。
このホテルでは、朝食の場所はロビーのティーラウンジか、外のテラスを選択出来る。とりあえず
テラスに行く。ビッフェ形式でいろいろなものがある。さすが最高級ホテル、ウェイターも汚れひとつ
ない折り目のきちんとついた服をまとい、目が合うだけで案内などのサービスをしてくれる。
昨日の暴飲暴食がたたり、ちょっと胃もたれ気味だが、優雅な朝食を堪能する。
部屋からのチャオプラヤ川
朝食場所のテラス 朝食ビッフェ
川側からのホテル正面 ホテル入り口
このホテル、川をはさみ街中の反対側に建っている。なので、街に行くには川を渡る必要がある
のだが、その為ホテル専用の船が動いている。5〜10分間隔程度で動いているので、乗りたい時
に行けばそれほど待たなくても乗れるという、結構便利なものである。
ペニンシュラと言えば送迎用のロールスロイスであるが、今回は正面玄関前には並んでいなかった。
別の駐車場にしまわれており、ベンツのSクラスが並んでいた。香港のペニンシュラでは、玄関前に
ロールスロイスが5台くらい並べられていたので、今回それをちょっと期待していた。
ちょっと残念。
正面玄関前に並ぶ送迎用ベンツ 対岸を結ぶホテル専用船
朝食を済ますと、添乗員さんと運転手さんが待っていてくれる。
ホテルの玄関からMyリムジン(?)のハイエースに乗り込み、今日の観光場所へ。
午前中はバンコクから80km程離れたところにあるダムナン・サドゥアクの水上マーケット
へ。ここは、ニンテンドーDSのCMで松島菜々子がタイ語をチャレンジしていたあの水上
マーケットである。
なので、おいらも負けずとDSを持参する。しかし観光地なせいか、その上日本人観光客
も多いせいか、店の人は片言の日本語をしゃべってくる。なので、結局DSの出番はほぼ
無かった・・・。(−−)
水上マーケットへ直接行くのかと思っていたが、どうやらそうではなく、そこまでの水路を
モーターボート(?)っぽい船で進んでいくというものであった。
船に乗り込み水路を進む。
熱帯雨林っぽい雑木林や地元の人が生活している家々の中を通り、タイの風景を味わう。
しかしながら船がやかましい。
それもそのはず。タイで使われているこの手の船は、推進力は自動車のエンジンなのだ。
エンジンをヒンジで船に固定し、舵取り用の鉄パイプをエンジンに取り付け、プロペラシャフト
がつく部分にスクリューを取り付けるという、何とも原始的なもの。
よ〜く見ると、スカイラインなどもともと日本車のエンジンとして動いていたであろうと思われ
るエンジンが取り付けられている。それも、普通ならマフラーとかがついているのに、ここで
はエンジンから数十センチの直管状態。なので当然けたたましい音+結構な排ガスという
ものが味わえるのだ。
専用車?
爆音な船 剥き出しのエンジン
このマーケット、昔は地元の人々の為のものであったという事だが、今は観光客向けそのもの。
観光客も東洋人、西洋人と様々。みやげ物も若干高め。ちょっと作られた的なところがあるのは
残念だが、日本には無い風情がそこにはあり、はるばるやってきた甲斐があったと思う。
水上マーケット1 水上マーケット2
水上マーケット3
午後はバンコク市内の観光の為、水上マーケットを後にし、バンコク市街へ戻る。
途中、エビの養殖場の風景を見つつ、バンコク市街へ。
今回、自分達だけの専用車での観光となったが、このクルマのドライバー、かなりアグレッシ
ブな運転をする。そもそもタイはかなり荒い運転をする人が多い様なのだが、今回のドライバー
は結構やんちゃである。
郊外の道では常に120km走行、ちょっと遅いクルマがいればすぐに追い越し。追い越しも、対向
車がいても全然平気。さながらチキンレース。逆走してくるクルマやバイクなどもあり、かなり
スリルを味わえる。
ワイルドな移動の後、昼食場所のバンコク市内中華料理レストランへ。
点心の昼食。そんなに重くはないので、もたれた胃にはよろしい。
タイには地元のビールが何種類かある。昨晩の夕食でも飲んだのだが、今日の昼にもタイ
で一番有名なシンハービールをいただく。
シンハービール
昼食を済まし、午後の観光へ。
午後はバンコク市内の各所を巡る。タイと言えば仏教寺院が有名。期待に漏れず各所の寺院
を巡る。
初めはワット・プラケオ。タイと言えばここが有名。カレンダーの写真などでよく写っているのは
ここ。エメラルドの仏像があるので、別名エメラルド寺院とも言う。
ちなみに、ワットとは「お寺・寺院」という意味。なので、それぞれの寺院は「ワット・○○」という
名前になっている。
バンコク市内にはいたるところにあるが、ここの寺院は特に入場に関して制限がある。
タンクトップや短パン、サンダルでは入場出来ない。
自分はその事を事前に知っていたのでそれなり(半そでの上着にジーパン、ちと暑いが…)の
服装をしていった。その事を知らない観光客(特に欧米系の人々)は、入り口脇の貸し服屋で
服を借りていた。
中に入り、順路に従いいろいろと見学。
東洋と西洋の文化が混じった感じの、日本でもなく中国でもない、何ともまた不思議な感じの
建物や飾り物などがある。ここの寺院は特に金色系を多用しており、結構派手な感じに見える。
本堂の中に入りエメラルドの仏像を見学し、隣りにある王宮へ。
ここは以前王様が住んでいたところ。今は別の場所に住んでおり、海外からのVIPが来た時に
迎える迎賓館などとして利用しているとの事。
(小泉首相などもタイ訪問した時にここで晩餐会を受けたらしい)
ワット・プラケオ1 ワットプラケオ2
ワット・プラケオ3 王宮
王宮の前には門番が立っている。
一見人形に見えるのだが、本物の人である。添乗員さんの説明によると、2時間交代で番を
しているとの事。つまり2時間微動だにせず立ちっぱなし。この日は気温約30度、湿度80%。
我慢大会以外何ものでもない。「すごい!」の一言である。
2時間立ちっぱなし…
ワット・プラケオを後にする。
途中、タイ名物のトゥクトゥクに遭遇。トゥクトゥクとは、バイクを改造した三輪バイクのタクシー。
乗る時は、目的地を運転手に伝え、あとは値段交渉をして乗るという面白いもの。観光客は
結構ボラれる。でも値引き交渉術を心得ていれば、結構それなりの値段で乗れる。
2km程度の近所へ行く程度で使うのが一般的なのだが、通常は30〜50バーツ程度。しかし
観光客は100〜150バーツとふっかけられてくる。でも、「50バーツじゃなきゃダメ!」とかたくな
に拒否し、それでもダメならさよなら〜としぐさをすると大概OKとなる。
乗り心地は正直不快的。排ガスをモロに受け、結構なスピードですっ飛ばすので、交差点など
ではしっかりつかまっていないと間違いなく振り落とされる。
でも、観光と割り切って乗ると結構楽しい。
タイ名物トゥクトゥク
チャオプラヤ川を渡し舟で渡り、対岸のワット・アルンへ。
ここは、三島由紀夫の小説に出てくる暁の寺院で有名なところ。ワット・プラケオと違い、落ち
着いた感じのところである。ワット・プラケオとはまた違った風情を感じる。
ワット・アルン
そしてまた渡し舟で元に戻り、ワット・ポーへ。
ここは有名な大寝釈迦仏があるところ。改めてみると「でかい!」。金箔につつまれ壮言な
感じがするが、とにかくでかい。一見の価値ありである。
ワット・ポーの大寝釈迦仏
このワット・ポーは、タイ式マッサージの本家でもある。境内にマッサージ場があり、ここは
タイ国王ラーマ3世によってマッサージの教育施設となったところである。
寺院めぐりを後にし、ツアーお約束のショップめぐりが始まる。
宝石店に連れて行かれ、その後免税店へ。免税店があったビルの隣りには、日本でもおな
じみの「伊勢丹」があった。タイには日本人が約3万人住んでいるという。他に東急などもある
のだが、結構日本の影響はある様子。
タイの伊勢丹
免税店巡りを終え、今日の夕食へ。
今日の夕食はフカヒレである。
基本的にはタイ風中華料理なのだが、メインとしてフカヒレのスープが出てきた。
日本なんかでフカヒレスープなんて頼むと、何処にフカヒレが?という感じだが、今回は存在
感抜群で出てきた。あつあつのスープの入れ物に大きなフカヒレが1つドカンと入っていた。
「食べた〜!」という満喫感があった。
フカヒレスープ
夕食を終わらせ、一旦ホテルへ。
時間も早いので、その後バンコクの街中へ。さて、何処に行こうかと。
とりあえずルンピニのナイトマーケットへと思い、地下鉄の駅へ。しかし駅まではちと遠く、
ならとタイ名物のトゥクトゥクをつかまえる。というか、客待ちをしている運転手に目が合う
とすぐ「乗れ!」と言わんばかりのジェスチャーをしてくる。
値段交渉開始。運転手の言い値は100バーツ。明らかにボラれているのですかさず40バーツ
と言う。70と言ってくるので50と言い返す。首をかしげているので「じゃあ、いいや」と立ち去る
と、50バーツでOKとの声が後ろから。なので、50バーツで交渉成立。
夜の風にあたり結構気持ちいい。しかし排ガスが結構かかってくるので多少むせる。曲がり角
でも結構切れ味あるコーナーリングをするので、ぼやぼやしていると振り落とされる。しかしまあ
旅の風情、面白い。
目的地の駅に到着。しかしあいにく細かいお金の持ち合わせが20バーツ札3枚。50バーツが
無い。釣りをくれと言うと、無い!と言い返される。しまいには空の財布の中身まで見せられる。
10バーツ程度であーだこーだしても何なので、「しゃあない、とっとけよ!」という感じで60バーツ
を渡す。運転手はちょっと笑顔。
そして地下鉄へ。
タイ語表示の券売機はまったく読めないので、英語表示へ切り替え切符を買う。
タイの地下鉄はまだ出来たばかりなので列車や駅もきれい。
バンコクの夜
バンコク市内の地下鉄
そんなこったで、ルンピニのナイトマーケットへ到着。
ここはいろいろな雑貨、衣料品、土産を売っている。観光客向けなので、ここでも店員はボッて
くる。交渉術が要となる。Tシャツでも買おうと店員に値段を聞くと350バーツとの事。高い!
なので、150バーツでは?と返す。その後押し問答を繰り返し、最終的に2枚で250バーツに。
とにかくタイでは値段交渉が重要である。
ナイトマーケット入り口 ナイトマーケットの一角
そんなには大きくないのだが、いろいろ見ていると結構疲れる。なので、ビールで一息をつく。
タイで一番有名なシンハービールと次に有名なチャンビールを。大瓶2本で190バーツ、安い。
この席は屋外の木陰。今年はビヤガーデンにも行けていなかったので、異国の地でビアガー
デンを堪能できた。
タイのビール
このナイトマーケットには何故か観覧車がある。
せっかく来たのだからと、それにも乗る。日本の観覧車の様にゆっくり回り、下についた事に
乗り換えるというものではなく全部を順繰りまわして乗せ返ると、ある程度の速さ(結構早い)
で何度もぐるぐる回るというもの。ちょっと不思議な観覧車だった。
ナイトマーケットを後にし、ホテルへ。
帰りもトゥクトゥクを捕まえる。もちろん交渉バトルをして。
こうしてタイ2日目も過ぎていく。
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