2006年6月 高知・福岡
今年も恒例の社内試験(というものがうちの会社にはある、それも日曜に・・・)が実施され、
その代休の取得をどうしようかと考える。ちょうど嫁さんもこの時期に土曜出勤があり、その
代休があるので、それを有効活用してちょっと旅にと策略をする。昨年は愛・地球博に行った。
さて、今年は何処に。
いろいろ考えた末、ちょうど今年で退役するYS-11にでも乗ってみようかという事になり、計画
を立てる。この機体が就航しているのは主に九州・四国。なので、まだ行った事の無い福岡
(博多)へ行ってみようかと。で、その相手側は何処にと考えた末、この時期は鰹がおいしい
のでそれをGetという事で高知に決定。
一泊二日で高知と福岡という、なんともハードな旅行。一体どうなることやら・・・。
【1日目】
まずは羽田空港から高知龍馬空港へ。
AM9:30の便なので、ちょっと早めに羽田へという事で、8時過ぎに到着。
しかし、早速と言うか、出発時間の変更となる。30分遅れのAM10:00発に。MD81だったはず
の機体が、急遽MD90へ変更となった為との事。というわけで、約2時間の暇つぶしの開始。
空港内のお店をぷらぷらとするが、まだ時間が早いらしくあまり開いていない。展望デッキに
行ってみても、雨が降っていて即退散。なのでしかたなくラウンジで時間つぶし。が、しかし、
クロワッサンでも食べながらコーヒーでもと思っていたのだが、そのクロワッサンも売り切れ。
(クレジットカードのラウンジなのだが、朝などは無料でクロワッサンが食べ放題。なので、
いつも空港に行くとそれをいただきます。)
何ともである・・・。(−−;)
ラウンジの窓からSAMURAIBLUEの機体が

機体繰りにてディレイ 羽田発高知行きのMD90
なんだかんだで機内へ。
今回、席が非常口脇になった為、ちょっとラッキーであった。
この席、非常口となっている為、ほかの席に比べて多少足元が広い。ビジネスクラスと
まではいかないが、特急のグリーン車くらいのシートピッチがあった。
ちょっとお得。(^^)
前の席に比べ、ちょっと広い 駿河湾を通過
なんだかんだで高知龍馬空港へ到着。
この空港、街中から離れている為、空港バスで街中へ。35分700円。
高知市内の中心、はりまや橋へ到着。すでに12時過ぎ、なので早速お昼ご飯へ。
高知と言えば鰹のたたきに皿鉢(さわち)料理。事前に調べておいたところへLet's
Go!
アーケードの交差点周辺に土佐郷土料理のお店が数店。それぞれ店先に置いてあるメニュ
ーを見つつ、その中の1軒へ。
ちょうどお昼時なので店の中は結構混んでいた。メニューを見るを皿鉢料理が。しかし高い。
3〜4人前のもので1万円、2人前のミニ皿鉢なるものでも6千円。鰹や寿司や煮物や蟹など
が乗っていて、結構食べごたえがありそうだが、少々高い。しかし土佐と言えば皿鉢、せっか
くここまで来たので、たまにゃという事でミニ皿鉢を注文。あと高知は鯨も名物なので、鯨の
てんぷらも注文。もちろん生ビール付きで。

ミニ皿鉢(2人前) 鰹のたたきと土佐の酒
結局、皿鉢はおいしく完食し、調子こいて鰹のたたきと冷酒も追加オーダー。
昼から1万円以上かかってしまった・・・。でも、かなり美味でした。
土佐の鰹は最高〜!
その後市内観光。とりあえず高知城へ。
天守閣は入場料が取られる。以前来た事がある為、今回は入り口まで。
高知城
高知城見学も終わり(?)、さて、次は何処へと。
とりあえず大通りに出てみる。すると路面電車を発見。高知駅行きというのがあったので、
これに乗り、駅まで行ってみる事に。
なんとも古めかしいレトロな感じの電車。いわゆる”ちんちん電車”である。周りの景色を
見つつ、ふと車内の広告に目をやると、「私の履歴書」なるものが。どうやらこの電車の履歴
書らしい。その記載事項によると、約40年走りつづけているとの事。どうりでこの風貌を醸し
出していたのだと。これからも末永く走り続けていて欲しいと思った。
高知駅行きの電車 履歴書(?)

高知駅に到着。特にこれといったものは無いのだが、駅のキオスクに目をやると、一風
変わったお土産を発見。土電せんべい”ごめん”。
高知市内を走る路面電車の終点の1つに「後免町」というところがあり、その名を取り、
”ごめんせんべい”というものにしているらしい。販売元も「ちんちん電車が好きな会」。
なんとも愉快なお土産である。
ごめんせんべい 高知市内
なんだかんだのうちに時間も過ぎ、そろそろ空港へ戻る時間となる。はりまや橋の近くで
空港行きのバスに乗る。
時間も時間であったのか、バスには誰も乗っていない。途中でおじさんが1人乗ってきた
だけで、結局55人乗りのバス(路線バスなのだが、車体は観光バスを利用している)を
ほぼ専用車として優雅に空港まで乗る。
高知龍馬空港へ戻る。
さて、今回の旅のメインディッシュであるYS-11への搭乗へ。まだ乗るYS-11が到着して
いない為、展望デッキで到着を待つ。15分ほど待つと、ターボプロップエンジン特有の甲高い
音を響かせ、待望のYS-11が着陸してくる。周りを見ると、カメラを持った一団がカシャカシャ
とシャッターを切っている。なかなか人気である。
通常、飛行機は空港に対し直角に駐機させるのだが、退役カウントダウンでファンサービス
なのか、空港に対し斜め止めでの駐機をさせていた。写真を撮るにはいい感じである。
タキシング中のYS-11 燃料補給中
YS-11のチケット またもやディレイ・・・
このYS-11、機内にタラップが収納されているので、搭乗は一旦外に出てとなる。
搭乗口から一旦外に出て、YS-11まで歩く。ここでもいたるところでカメラのシャッターをカシャ
カシャと切っている。自分も負けずに雄姿を撮影。
YS-11への行進 夕日のYS-11
乗り込み、早速出発。
改めて思うが、このYS-11、決して乗り心地は快適ではない。機内も薄暗い丸型の蛍光灯
がついているだけで、さながら旧式のバスである。頭上の棚も、蓋が無い為、荷物は載せ
られない。乗せようとするとCAが「こちらには乗せずに、足元に置いてください」と説明して
くる。プロジェクターやモニターも当然無く、救命道具の説明はCAが実際に見せての説明
をする。最近では見られなくなった光景である。その他、
・テーブルも無く、ドリンクサービスで配られる紙コップは、肘掛部にある引出し
に載せるタイプ。(昔の新幹線みたいなやつ)
・頭上を見ると、CAの呼び出しボタンの説明書きが「スチュワーデス呼び出し」
となっている。
・窓際に座ると、機長のアナウンスも聞こえない。(エンジン音でかき消される)
・全席標準装備でシートバイブレーター機能付き(つまり、エンジンの振動で
そうなるということ・・・)
・空調の吹き出し口から結露の水が垂れてくる(CAがまめにタオルで拭いて
回っていた・・・)
など、何ともレトロな気分が味わえる状態となっている。
しかし、そんな状態でも、YS-11の心臓であるロールスロイス・ダートのターボプロップエン
ジン音を聞いていれば、ぜんぜん気にならなくなってくる。プロペラの音が「僕、みなさんの為
に、一生懸命飛んでいます。」と言っているかの如くに聞こえてくる。なので、「わかったぞ、
うちらの事は気にせず、頑張って飛んでくれ!」と投げ掛けたくなるようになる。
出来れば、今年で退役せずに、この先10年20年と飛んでいて欲しいと思う。
ロールスロイス製のエンジン レトロな機内
個人用照明等のパネル部 カップホルダー

今回の便は満席。というのも、この日は4月から退役の9月30日までの半年のうち、毎月11日
と最終日だけ機内で配られる記念品が特別仕様となる日だった為である。
約180日のうち7日だけの限定という、レアな日であった。
(YS-11という事より、毎月11日が”YS-11の日”と設定されている)
特別仕様の搭乗記念品
通路よりの機内 CAと一緒に

なんだかんだで、福岡空港へ到着。
ここでも大撮影大会が始まる。かなりの人気ぶりである。
福岡空港でのYS-11その1 福岡空港でのYS-11その2

YS-11を撮影する人々
YS-11なひとときを堪能し、福岡空港からタクシーで今夜の宿へ。
今回、ちょっとリッチにハイグレードホテルへ宿泊。
グランドハイアット福岡
ハイアット系列で最上位、日本では福岡と東京(六本木ヒルズ)にしかまだないホテル。
今まで、トップクラスのホテルに泊まった事が無く、たまにゃ泊まってみたいと思い、今回
ここへリザーブを。たまたま日曜限定の”サンデーハイアット”というプランがあり、お手ごろ
価格なものを手に入れられた。
チェックインを済ませ、早速部屋へ。
今回グランドデラックスという下から3番目のクラスの部屋に宿泊。38uの部屋サイズに、
ベットもセミダブルが2つ用意されていた。8階だったのだが、窓から博多中洲の景色が一望
出来る、なかなかの部屋であった。
今年で10周年という事だが、部屋も綺麗で広く、なんと言っても良いのが、シャワーコーナー
が別になっている風呂。ユニットバスでよくあるカーテンを閉めずに、ゆったり湯船に浸かる事
が出来る。
入り口
ロビー
グランドデラックスルーム
洗面所 シャワーコーナー付きの風呂
部屋で一息ついた後、今晩の夕食へ。
昼にちょっと奮発しすぎたという事と、博多へ来たならラーメンという事で、長浜地区へ
ラーメンを食べに出発。雑誌などでも掲載されている「元祖長浜屋ラーメン」を食す。
味は雑誌などに書いてある通り、正直”美味い”というものではなく、普通のとんこつラーメン
である。しかし、ツボにはまる感じの味で、皆が書く通り、また食べたくなるという感じであった。
店のメニューは、ラーメンとビール、日本酒、焼酎しかない。なんと言っても値段が安いのが
良い。ラーメン1杯400円。替え玉も50円。その上、麺の量も替え玉含め、ほかの店よりは
多い。替え玉1つ追加の450円でお腹一杯食べられる。これだけでもすごいのだが、このお店
はなんと24時間365日営業をしている。なんとも立派である。
中洲の夜景 元祖長浜屋

お腹も一杯になり、ホテルへ戻る。
途中で博多名物”屋台”で1杯とも思ったのだが、あいにく日曜は休みが多く、開いている店
も満席となっていた為、断念をした。
せっかくいいホテルに泊まるという事で、ホテルのバーに1杯ひっかけに行く。
このホテル、バーが2箇所ある。どちらも良い感じであったが、地下1階にある(と言っても、
2階まで吹き抜けのガラス張りとなっている)バーで今宵のお酒を。
ちょうどバイオリンとピアノの生演奏もやっており(ええ、きちんとチャージ料500円取られまし
たが・・・)、大人の嗜みを満喫といった感じであった。
バーのカウンターにて 生演奏を聞きながら
そんなこんなで、今宵も更けていく。
部屋に戻り風呂に入り、ここちよくベットへ。
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